世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


カリラ 18年 スペシャルリリース  18年  59.8%

  • 蒸溜所名: カリラ蒸溜所
  • 地域: アイラ
  • ブランド: ディアジオ
  • 価格帯: 71-120
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:149号

マーク・ニュートンSCORE7.0

香り
最初はさほど印象的でもない。トロピカルフルーツ、青リンゴ、ぼんやりとした草のような匂い、グレープフルーツ、メロンなどの弱い香り。繊細な要素がたくさんあり、ショウガとトフィーの香りが力強さを授けている。
ウイスキーの風味や熟成の痕跡よりも、どちらかといえばニューメイクスピリッツのような感じ。乾燥アンズの風味もあるが、コショウ風味がとても強い。各種ハーブ風味も感じる。加水すると、あらゆる風味が消え失せてしまう。
フィニッシュ
オイリーで、マイルドなフルーツ香を感じる後味。スピリッツの特徴はやや長く持続するものの、風味の豊かさについては物足りない。
コメント
退屈なウイスキー。最近スコットランド産でよく見かけるタイプだが、アイラからも出てくるとは予想していなかった。

ロブ・アランソンSCORE8.2

香り
最初は硬く閉じこもっており、香りの表現が少ない。かすかなコショウ風のスパイスとミルクチョコレートキャンディ。リッチなキャラメルや、ダークチョコレートにディップしたオレンジのような匂い。
最初は香りの印象をそのまま受け継いで穏やかな味わい。その後、熱っぽさが増してコショウのスパイスが舌を刺す。やがてマシュマロの甘みを伴ったチョコレート風味が熱をなだめる。スモーク風味もあり、穏やかなピートの感触が印象的。
フィニッシュ
コショウのスパイスに刺激されながら余韻が持続する。香りで感じたダークチョコレートとオレンジの香りを伴っている。
コメント
風味が開くのに時間がかかって、美点が見えにくいウイスキー。だがじっくり試してみる価値はある。